超硬合金を研削するには？

コバルトベース 超硬合金 腐食しやすい製品ですので、以下の研磨方法を参考にしてください。

1. 研削液。
1) 研削液の PH を 9.0 前後に保ちます。これは、電子 PH メーターまたは PH 試験紙で監視できます。
2) 濃度が 3.0～5.0% 付近で、透明かつ無臭で、菌数が 105/ml 未満の完全合成研削液 (またはその他の適切な研削液) を使用します。
研削液を定期的に検査し、基準を満たしていない研削液は交換するか、滅菌し、きれいな水または元の液で補充するなどしてください。

2. 研削工程の制御。
1) 研磨した合金は、乾燥状態を保つために 1 時間以内に圧縮空気または乾いた布で清掃および拭き取り、できればドライヤーを使用して残留水分を乾燥させる必要があります。
2) 1)を1時間以内に完了できない場合は、合金を直接アルコール、研削液、または水に浸します（長時間放置しないでください。推奨時間は4時間以内です）。研削液による水染みの付いた合金を空気に直接さらさないでください。
3) 長時間空気中に放置する必要がある合金は、清潔なアルコールまたは洗浄剤で洗浄した後、圧縮空気で吹き飛ばすか、乾いた布で乾燥させてください。

超硬合金の腐食原理。
WC-Co-(Ni)-(Cr)炭化物は不均質材料であり、Coは金属であり、硬質相WCと結合相Coとの間の電位差により、腐食性媒体中では、結合相と隣接する硬質相との間で一次電池を形成してガルバニックカップリング腐食を起こしやすく、炭化物は酸性、中性、アルカリ性の媒体に関係なく一次電池とガルバニックカップリング腐食を形成し、超硬合金の加工プロセスを解決する。加工中の炭化物の腐食挙動を解決する鍵は、ガルバニック腐食を形成せずに一次電池を形成する電解液を改善するか、使用しないことである。